2.就活の話〜就活面接攻略法〜

書き出し

今回は面接で喋ることを構築する、思考方法について書きます。

僕は僕でかなり新卒の就活の面接は苦労したし、結局何の解決もしないまま就職活動を終えてしまいました。しかし、一度企業でサラリーマンをやってから就活の面接をするのでは、当時に比べて大きく見えるものが異なりました。

丁度3月(ギリギリだけど)で、そろそろ新卒就活は書類選考が終わり、面接のシーズンになると思います。新卒内定者は入った企業や部署や人間関係が無理だと感じて転職を考えた時に参考にしてみてください。

あくまで僕個人で見つけた就活面接での考え方なので、「面接って準備も当日も何をすればいいかわかんない。ノリ?コミュ力って何?媚びればいいの?正解がなくてわからん」って人に是非読んで欲しいです。

本文

面接と受験の違い

面接と受験の違い?なんでそんなそもそも違うものを比べる?と思ってる人が大半だと思います。ただ、当時からずっと僕はこの視点で考えていました。

というのも、就活の面接って大学生にとって初めてのことなんです。何が初めてかというと、人生の節目に置いて「今までの評価とは全く別軸のものを求められている」ということだからです。

受験は考え方としては非常にシンプルでした。希望大学側で設定されている点数をとれば良いというゴールがあり、そのために勉強をすれば良かっただけです。勉強方法は自由とはいえ、社会には塾や家庭教師や予備校やらビジネスとしてそのメソッドが転がっていました。

しかし就活はゴールこそ「内定をもらう」が決まって、メソッドも色々ネットなどに転がってはいますが、そう上手くいきません。(何もせずに上手くいく人もいますが)

何故なら面接は”点数”ではないからです。何をすれば点数が上がるか、どころか、点数という数字を使用した絶対軸での評価ではないからです。

しかもその評価軸は企業や面接官により異なり、しかも不明瞭で、咄嗟の機転やアドリブが求められることも多々あります。

これに僕は苦しみました。そこで、小手先のテクニックなどでなく概念的に面接について調べましたが、上手くまとめられているものを見つけることができませんでした。極端な話「そんなもん就活生の状況と性格とかによるだろ」という記事しか見つけられませんでした。

そこで今回自分で執筆することにしました。

面接での評価基準

結論から言うと面接で意識しなければいけないことは

  • できること(can)
  • したいこと(will)

です。これらをある程度ロジカルに伝えるために面接を行います。

できること

できることを伝える。最初に言っておきますが就活生にとってこれは不可能です。不可能というか、そもそも面接官も期待していません。

(ここでよく「面接官は伸び代に期待してる」とか書いてる記事ありますけど、それも意味不明です。伸び代を期待されてるからなんなんだよ。それをどう伝えるんだっつーの)

学生が企業が求めるレベルの能力を持っているわけありません。そんなもん入ってから鍛えるので。故にできること、は思考においては後回しです。面接などでは「学生時代何をやってきましたか?」と最初に聞かれるので思考もそっちから初めてしまいがちですが、あまりオススメしません。

したいこと

Willのストーリーを作りましょう。

考えるならばこっちから考えるべきなのです。自分が将来どうなりたいのか、どういう仕事がしたいのか、から考えるのです。(当時の僕は何もありませんでした。というかこれが決まってるやつは就活ほぼ苦労しません。)

おそらくこれが決まってる人って少ないんじゃないでしょうか。正直”なんとなく”で大丈夫です。今回はこれがバッチリ決まってない前提で話を進めます。

 

したいこと。つまりその企業で何がしたいか。Willを伝えれば良いのです。

しかし、当たり前ですが闇雲にWillを押し付けるのはダメです。極端な話、証券会社にエントリーしてプログラミングのスキルをつけ独り立ちできるぐらいにまでなりたいです!と言っても落ちます。

では何を参考にすれば良いか。募集要項に全部書いてあるはずです。募集要項を穴があくまで読んでください。募集要項に”職務内容”や”求める人材像”が書いてあるはずです。特に職務内容ですね。

職務内容を読んでパッと具体的にどういう仕事をしているかイメージはつかないと思いますので、具体的にどういう仕事なのかは調べてください。手段としてはネットが主ですが、できればOB訪問をオススメします。(もちろんある程度自分で調べてから会わないとバカにされますので注意を)

職務内容を理解したら次に「やりたい!」という気持ちを作りましょう。ここではあくまでやりたい熱意を伝えれば良いのです。後述します。

しかし、熱意だけではお分かりですがダメです。熱意がなければそもそもダメですが。

ロジカルに何故その仕事、職務をやりたいかを説明できるようにしましょう。一番強いのは経験によるロジックの補強です。「私はこの仕事がしたい。何故ならこういう価値観があるから。だから、学生時代はこういうことをしてきた。それを仕事に繋げようとしたかは別だが、実際にやってみたら意外と大変だったが、やりがいを感じたし、楽しかった。だから今回エントリーして頑張りたいと思った。」

こんな感じでしょうか。熱意が感じられてこんな感じでロジカルに説明されたら普通に落とす理由ないです。(通す/受からせる理由とは別です)

 

この時に初めて”学生時代にやってきたこと”を使います。学生がやってきたショボい体験はあくまでその体験自体の凄さでなくWillのロジックの補強でしかないので、自分の能力に無理せず、Willに沿って嘘がないように話を盛ったりしましょう。

Willさえしっかりしてれば、例えば

ディレクション(進行管理)の仕事をしたい。何故なら物事がスケジュール通りに動くのが好きな、カチッとした性格だから。実際に学生時代にサークルで遊びに行くときに自分がスケジュールを組んだり連絡の取りまとめを行った。マニュアルがあった訳でもなく自分で考えなければ行けなかったので、大変だったが自分の作ったスケジュール通りに企画が進んでみんなが楽しんでいるのを見て、将来こういう仕事をしたいと思った。だから御社のディレクター職に応募した。」

みたいな感じでさっきの構文を利用して文章作れます。これは今僕が2秒で適当に考えた文章ですが、ロジックとしてはそれなりに通ってると思います。実際に面接だと「何故スケジュール通りに動くのが好きなのか?」など何故何故が始まると思いますが、あらかじめここまで用意すれば、あとは何故何故の質問がきそうなところを準備するのは然程難しいことではありません。Willがはっきりしてれば面接で何を喋ればいいかははっきりすると思います。

 

プラスアルファで”できること”も話しましょう。ロジックの補強で使う”学生時代してきたこと”は”できること”を内包してます。企業が求める”できること”もまた募集要項に書いています。それは”求めるスキル”、”求める人材像”に書いてると思います。しかし、学生なんで書いてないこともあったり、するのでどうせ大したことは求められていません。おまけ程度に自分を売り込みましょう。

 

熱意

あとはあまり書きませんでしたが、熱意は意外と大事です。ロジカルだけでは落とす理由がなくても取る理由にならないので。(とにかくロジカルな学生を欲しがる企業は別ですが)

基本的な大元の考えとしては「企業はクソ忙しい時間を割いて即戦力にならない学生なんかの面接をしてあげている。会ってもらっている。」という認識をしましょう。沢山の企業にエントリーして麻痺してしまうのは当然ですが、これを意識するだけで一つ一つの所作が大きく変わりますし、印象がグッと良くなります。これはマジです。

 

まとめ

つまり、面接で考えるべきことは”学生時代に頑張ったこと”、”自分の長所短所”など質問ごとから思考を始めるのではなく、企業の募集要項と仕事内容をみて、Willをロジカルに説明しましょう。ただ、Canももちろん0ではダメです。新卒だと、比重で行ったらWill:Can=8:2くらいの比重になると思います。

実際の面接では話す順番は面接官が握っていますので、自分の中でwillを伝えるストーリーさえしっかりして入れば話さなければ行けないことだったり、どこから質問されても筋が通るようになります。基本的に面接官は「何故そう思ったのか」「どうしてそうなったのか」などなぜなぜを繰り返してきます。「実際にそういう体験はありますか?」といった質問は、体験を使ったロジック補強をしていいよ、というアシストです。上手に使いましょう。

ストーリーの説明が足りないと思えば最後にねじ込んで話しても大丈夫です。

 

なんだかすごく雑な記事になってしまったけど、転職時の就活での考え方は僕はこうでした。おかげで転職の時の就活は結構強かったです。

 

次回は企業の選び方についての思考方法をまとめます。では、また。